永易久美子の “ 食ぅ想ぅ ”

出張料理、Galleryやイベントへのケータリング、和食から色々な国の料理、Vegan、Vegetarianの方用意のケータリングも行う。家庭料理の発想を大切に、美味しくて楽しくなるような、体にやさしい料理を提案していきます。料理教室主催。

ユリ根の季節

ユリ根のおいしい季節になりました。

 

旬は、晩秋から冬。

収穫してから2〜3ヶ月寝かせることで、

デンプンが糖に変わって甘みが増し美味しくなるそうです。

 

主な産地は、北海道。

全体の90%以上を占めています。

北海道の中でも4割を占めているのが、真狩市。

http://www.makkari.info/kanko_guide/yurine/

京都の丹波産も知られています。

 

ユリ根の、栽培はとても手間と時間がかかり、

収穫するまでに3年以上の歳月が費やされています。

一度植えた畑には連作障害を避けるため、

4年から10年は植えられません。

その上、ユリ根は栽培の工程で防除回数の多い作物だそうで、

無農薬での栽培はとても難しいそうです。

 

その中でも、農薬をなるべく少なくしようと

努力されている生産者さんも少なくありません。

 

美味しく安全な作物を届けたいと、

日々、ユリ根と向き合ってらっしゃる生産者の方々には

本当に頭が下がります。

 

ユリ根は、良質なタンパク質を多く含み、強壮効果があり、

グルコマンナンという食物繊維も豊富で調整作用もあります。

また、カリウムも豊富で高血圧の予防、腎臓の老廃物の排泄を

促す働きもあります。

 

良質なタンパク質を活かすため、

カルシウムとビタミン類を一緒に。

また、タンパク質の消化吸収を良くする、

ムチンを多く含む山芋。

これまた今が旬の食材を

一緒に食べるのも効果的です。

 

桜えびとユリ根のかき揚げ。

まぐろの山かけ。

小松菜、ほうれん草などの和え物。

などなど。

 

ユリ根の天ぷらをおつまみにしながら、

最後にお蕎麦をいただくのが、

この季節のたのしみです。